離婚相談・借金やDVの公的窓口
ひとり親家庭が直面する問題
区役所からもらったひとり親世帯向けの小冊子。開いて数ページ目に書いてあるのは、次の言葉。
- 借金(多重債務)はひとりで悩まず専門家に相談してください
- 配偶者から暴力を受けたことがありませんか
離婚の原因は様々だと思いますが、たとえメインの問題が浮気や嫁姑だったとしても、オプションんとして借金と暴力がついてくるケースがどんなに多いのかがわかります。
多重債務を抱えている場合
事業失敗やギャンブルなどで夫婦で多額の負債がある場合だけでなく、夫婦関係が悪化してくると夫が家にお金を入れなくなるケースもあります。
足りない生活費を補うためにカードローンに手を出してしまう人は多いです。真面目な人ほど返済が遅れると、別のローンで借金してお金を回したり。
多重債務は子どもを抱えている若いお母さんが陥りやすい罠です。そのうち子どもが大きくなれば働ける…とそのうちそのうちと思っているうちに雪だるま式に金額が膨れ上がります。
離婚はよい機会です。多重債務は弁護士に相談することで解決することができます。ただ最初から弁護士相談はハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
その場合は、まずは、区の消費者センターが相談窓口となります。それぞれの区では弁護士による無料法律相談もあります。基本的に平日か土曜の午前中しか相談できないので、仕事している人には使いにくい制度ですが、半日の有休でなんとかなります。
債務がある人は離婚する前に、必ず相談してみることをおすすめします。
DV(ドメスティックバイオレンス)を受けている場合
殴る蹴るという力による暴力だけがDV(ドメスティックバイオレンス)ではありません。大きな声で怒鳴るとか、生活費を渡さないとか、望まない性的な関係を強いるなども、DVです。
耳元で「お前はダメな母親だ」「お前はダメな母親だ」と毎日言われて、心が壊れてしまった人を知っています。力による暴力はなくても、言葉による支配もDVです。
こうしたDV体質の男性は、被害者(妻や子)に固執するケースが多く、離婚後も付きまといや嫌がらせに発展することが多々あります。
離婚する前に申し立てをすることで。DV防止法によって保護が可能です。新住所を教えたくない場合などは、早めに区の電話相談を利用しましょう。
区の保険福祉センターや警察の生活安全課でもDV相談を受け付けています。
都道府県が設置する婦人相談所その他の適切な施設において、配偶者暴力相談支援センターの機能を果たしています。また、市町村も自らが設置する適切な施設において、配偶者暴力相談支援センターの機能を果たすよう努めます。配偶者暴力相談支援センターでは、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図るため、
- 相談や相談機関の紹介
- カウンセリング
- 被害者及び同伴者の緊急時における安全の確保及び一時保護(※)
- 自立して生活することを促進するための情報提供その他の援助
- 被害者を居住させ保護する施設の利用についての情報提供その他の援助
- 保護命令制度の利用についての情報提供その他の援助
を行います。
※一時保護については、婦人相談所が自ら行うか、婦人相談所から一定の基準を満たす者に委託して行うこととなります。
夜間に耐えられない暴力や暴言があったときには110番に電話しましょう。
また、東京都女性相談センタ―でも夜間緊急の電話を受け付けています。
電話相談
女性相談センター
・電話 03-5261-3110
月曜日から金曜日の午前9時から午後8時(ただし年末年始、祝日を除く)女性相談センター多摩支所
・電話 042-522-4232
月曜日から金曜日の午前9時から午後4時(ただし年末年始、祝日を除く)※夜間休日の緊急の場合
・電話 03-5261-3911
心配なことはまずは公的相談窓口を利用しましょう。
基本的に無料で相談できます。
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