【私見】小学校受験・中学受験・高校受験を比較ーそれぞれのメリットデメリット

受験シーズンも終盤。小学校受験は終わり、中学受験の繰り上げもそろそろ終了、高校受験は都立の2次がこれから。さて、どこで受験するのがお得なのか。どの受験も大変なので「隣の芝生」が青く見えてしまことも。実際に身近な例を挙げながら、メリットデメリットを個人的な意見で比較します。

隣の青い芝生ではなく、青い花を。受験はどの時期でも大変…

小学校受験のメリットデメリット(個人的な感想)

いろいろな意見があると思いますが、あくまでも個人的な感想です。

私立名門小学校の場合、産まれた産院・通う幼稚園からお受験は始まる…

私立小学校受験は、庶民には遠い世界。まずは「どこで産むか」から「お受験」は始まります。我が子はある事情から某大学病院で出産したのですが、待合室で、「〇●病院なら〇●小学校が狙える」「〇〇病院はギリギリ」といった妊婦さんの会話が展開されていました。我が子の病院はギリギリ狙える病院だそうです。

ゼロ歳児からお教室に通い、2歳になるころには「お受験教室」に。そして、幼稚園受験をします。ここで名門幼稚園に入れれば小学校受験への道が開けます。

運よく有名大学付属幼稚園に入園できれば、理論上は大学まで進めるので受験は終了です。

私立小学校受験の怖い話 デメリットは?

かなり狭き門なのが名門私立小学校。4才5才の子どもに「数学」の勉強をさせて「空間図形」を学ばせ、「敬語」「挨拶」など大人顔負けな日常生活を学ばせます。時間をかけてお金もかけて、縁故という魔物とも戦います。

【泣き叫ぶ子ども・怯える周囲】
某名門小学校に入学したAさんの家は高級住宅地の一角にありました。幼稚園から戻ってきた子どもはすぐにお受験塾に。帰宅すると家での勉強が始まります。母親が叫び子どもが泣き叫ぶ、そんな日々に、「虐待では」と怯える周囲のマダムたち。しかし、自分の子育てでも「同じ道」を通ってきているので通報等はしません。エスカレートしないように、そっと様子をうかがう日々。無事合格したときは、周囲も安堵したとか。

【親族一同が通う私立小に不合格で離婚】
どうしても子どもを入学させたかったBさん。夫の親族はみな同じ大学付属出身。生まれたときから入学のために努力してきたのに不合格。その後、うつ状態になり離婚。子どもは夫に引き取られ、中学受験で同じ学校を目指すことに。

【周囲に巻き込まれ合格したために】
個人の仕事が順調で金銭的に余裕があったCさん。産院からの友だちが小学校受験する人ばかりで流れに乗ることに。子どもは早熟で模試の成績もよく、有名私立小に順当に合格。しかし、入学後、格差を知ることに。仕事が減り金銭的な余裕がなくなり、子どもの成績も急下降。毎年、進級の危機におびえ、個別塾と家庭教師の費用が大きな重荷に。

有名小学校受験のメリットは?

大学付属の場合、小学校から大学まで同じ友人と過ごします。仲間意識も強いし、その後の人生で長く助け合う存在になります。困ったときに頼れる親友がいるのは強い味方です。同じような家庭環境、同じような考え方の家が多いので、「ちょっとそこまでタクシー」でも「最高級な〇●」でも、気兼ねなく。

早慶付属のような難関大学でなくても、大学はそれほど難関でなくても付属小学校を持つ学校は多くあります。大学から入る人と小学校から附属の人は別の生き物。受験のストレスなく、小学校から大学まで趣味やスポーツに打ち込むことができます。就職も親や友人のコネでなんとなく。

私見・小学校受験に向く人

大学付属小学校や私立有名小学校に進んだ場合、すべての人が無事に中学高校大学までたどり着くわけではありません。難関になればなるほど、途中で振り落としがあります。親が高学歴であっても子どものやる気が持続しなければ学力はのびません。

有名小学校から公立小学校に転校してきた子で、小5なのに九九が言えない子がいました。高額な学費と家庭教師や個別塾を併用できる金銭的な余裕は必須。

学力よりも環境というのであれば、進級しやすい私立小を。こうした情報って通っている人や卒業生が持っているので、「私立小が当たり前」の家柄以外の人の場合、入ってから苦労します。

中学受験のメリットデメリット(個人的な感想)

首都圏では一般的になってきた中学受験。場所によってはクラスの7割が受験する小学校も。

一度乗ったら下りられない中学受験は些細なきっけけで泥沼に…

裕福な家庭の子どもが受験するというよりも、小学校で優秀な子ども、いじめられる傾向にある子ども…など多彩な理由で中学校受験に踏み込む家庭があります。公立中高一貫の出現も中学受験に拍車をかけました。

当初は気軽に「受けてみる」存在だった都立中高一貫は、「しっかり対策が必要」な学校へと変化し、私立中学校受験と同じように小3の2月から通塾する子も少なくありません。長い年月をお金をかけて対策するので、併願として私立中を受けることに。

都立中高一貫の受検は5倍から8倍と高倍率。落ちた子は公立中か併願した私立中に進むことになります。

ほぼ3年という長い受験期間があるために、一度始めたらやめられないと言われる中学受験。いまや一番過酷な受験かもしれません。

中学受験の怖い話 デメリットは?

中学受験の怖い話は、あちこちのサイトに掲載されているので、今更感がありますが、教育虐待すれすれが日常化しているのが問題かも。

よくよく考えれば、10歳ぐらいの子どもが夏休みに1日10時間以上の勉強を強いられるわけです。まっとうではありません。しかし、「受験する子は全員やっている」という恐怖感が親を駆り立てます。

塾を休みたくないから修学旅行や林間学校を休む子、夏休みは30日間朝から晩まで通塾する子、集団塾の他に個別や家庭教師を併用する子、小6の1月からは学校は休んで塾で勉強する子、チックになる子、自傷する子、他害する子と、もうなんでもありです。

余裕をもって中学受験…というのは、親や兄弟が通っている学校に入りたい(偏差値に余裕がある)、ある部活があるので特定の学校に入りたい(偏差値に余裕がある)ぐらい。

それ以外は、偏差値があがれば志望校もあがる、偏差値50の学校を目指して勉強していて偏差値が52になれば偏差値57の学校を目指し、偏差値が55にあがれば60の学校を目指すので、最終的には男子は筑駒、女子は桜蔭か慶応に届くまで終わりはありません。

中学受験のメリットは?

小学校受験とメリットは似ています。場合によっては10年間の友人ができるので、一生の友だちに出会えます。また、付属校であれば高校受験大学受験をしなくてすみます。

進学校であれば中2で中学課程が終わるので、大学受験に有利です。ほとんどの一貫校では高2で教育課程を終え、高3は受験勉強にまい進できます。

習熟度別を行っている学校であれば、勉強ができる子はどんどん進めます。

中高一貫での行事なので、中学でも公立中学校とは規模の違う華やかな文化祭や体育祭を経験できます。

私見・中学受験に向く人

子どもはどんな子どもでも向いていると思います。なぜなら、さまざまな偏差値隊と校風があるからです。問題なのは親。偏差値にこだわりすぎて、勉強を強要したり、有名校だからと通学に2時間以上かかる学校を受験したり。大人だって通勤に2時間は重荷でしょう。なぜか中学受験後半では、通学1時間半は当たり前のようになり、実際に通わせてみると連結がうまくいかず2時間かかってしまうケースが続出するのです。

いじめや不登校があっても公立中のように教育委員会があるわけではありません。また、私立中では生徒は公平ではありません。勉強のできる子、寄付金の大きな子、学校に貢献している子が優遇されます。これは私立小学校では「当たり前」と思われてますが、私立中でもあります。

勉強について行けない場合は、個別や家庭教師をつける必要があるので、学費だけで精一杯だと厳しいです。

高校受験のメリットデメリット(個人的な感想)

一番一般的と思える高校受験ですが、中学受験が過熱しすぎて。中学受験で全落ちした子や都立中高一貫落ちの子が高校受験に回るので、公立小学校で学校のみで中学から受験勉強を始める…だと難関校には届かないケースも。

難関私立や上位都立を狙う子は小5から通塾で5年かけて受験したりするので、高みを目指す子は、ここも長い塾通いが必要となります。

内申という魔物と併願優遇に翻弄される高校受験、公立中で過す3年間は…

公立中も生徒に選ばれる時代になったのか、区によっては好きな越境して好きな中学を選択可能に。となると、大切になるのはその中学の進学実績。そうした公立中では内申は甘くつく傾向にあるようです。

逆に学区域の縛りの強いところでは、内申はきつめ。同じ能力の子どもでも内申で10以上差がつくことがあります。内申1で点数にして6点。10の差が付くと、60点なので当日の挽回はほぼ不可能です。

また「あまり無理せず受験したい」という子も多くいるので、勉強するモチベーションを保つのも大変。

私立中から受験のために公立に移る子もいますが、内申は高くつきません。内申というおばけとうまく付き合えるかがカギに。

また併願優遇というシステムがあるので、第一希望に落ちたときには併願優遇の私立に進学しなければなりません。どこにも行けないという不安がないかわりに都立の2次や他の私立に進学できないなどデメリットも多くあります。

高校受験の怖い話 デメリットは?

【内申】
なんといっても内申。特に2倍となる実技科目は先生の心象に追うところが大きいです。家庭科や体育という実技科目は3年間同じ先生に教わることが多く、1年て嫌われてしまうと、3年でどんなに頑張ってもよい成績が付かないことがあります。テストを頑張ろうと思っても記述問題の配点が大きいと、先生の胸算用で12点にするのか15点にするのかが決まることも。1点差で評価が4⇒3になると、当日の点数にして12点マイナスになるので、大きいです。

【私立の少なさ】
私立中高一貫が高校受験を辞める傾向にあります。豊島岡学園も高校受験を停止します。また5校ある高校受験のある都立一貫校も来年再来年で募集を停止します。上位では受験できる学校が減り、これまで中堅だった学校が難関校の併願校に。中学受験では対策なしに入れるような学校が偏差値上位に踊りでるのが高校受験です。

【ランクを落として推薦を狙う】
高校受験でよく聞くのは持ち偏差値よりランクを落として推薦で高校に入り推薦で大学を狙うという方法。実際にあまり通塾せずに内申対策をしっかり行い、余裕をもって都立推薦で高校進学を決める子も多いようです。
さて、高校に入ってどうなるかというと、学校によって「授業のレベル」が大きく異なるので、学校の勉強だけでは大学推薦もおぼつかないという現実を知ります。結局、1年から通塾した子が有名大学の推薦を持って行くので、もうどこで頑張るかということに。しかも同じ考えのライバルが1人でもいれば推薦へのっ道は…。この道もけっして楽ではありません。

高校受験のメリットは?

女子の場合、私立で受けられる学校は少ないのが難点。しかし、男子の場合、早慶付属もマーチ付属も高校受験では豊富にあるので、受かりやすい傾向に。男子で大学付属を狙うのであれば、高校受験が一番かも。

また、親の出番は少ないです。学校と生徒でどんどん決めていくので。ただし、公立中の進路指導に任せると、近場の安全校を勧められることが多く、この成績でなぜここ?というケースも。

高校受験に向く人

向くとか向かないとかじゃなく、全員参加のレースです。中学受験の選択をするかどうか。実質私立無償化があっても、やっぱり学費が安いのは公立高校なので、お金を大切にするなら、高校受験かも。

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