都立高校の定員割れは全入かどうかを検証

私立高校の実質無料化や私立中の人気によって都立高校の倍率が1倍を切ることが多くなっています。気になるのは、1倍を切ったときに全入かどうか。2020年の入試結果やネットの口コミ、問い合わせ等の結果から確認しました。

ネット上には様々な情報がありますが、本当でないものも。

全入かどうかは、都道府県によって異なる

ネット検索で「都立高校 定員割れ 全入」等で検索すると、知恵袋や掲示板が検索上位に出てきます。

しかし、そこに書き込まれている情報が「都立高校」以外である可能性もあります。入試に足切りがあるかどうかは、都道府県によって異なるので、自分の受ける学校の情報かどうかの確認が必要です。

基本的に都立高校は定員割れしていれば、全入

ネット上には、データに詳しい人が多くいて、過去の合格状況を確認しています。

「過去に1人だけ都立定時制で不合格があった」

「この5年は都立高校は全入」

という情報が複数挙がっています。高校入試に精通したサイトがあるのですが、最近の5年の受験者数と合格者数を調べて「全入」であると記載してありました。ツイッターで検索すると上位に来るサイトです。信頼できる数字だと思います。

都立高校はなぜ定員割れで全入なのか

検索していて、こんな記事を見つけました。

中央教育審議会(文相の諮問機関・根本二郎会長)は6日までに、高校入試の合否判定にあたり、合格には一定の成績や適性が必要とする「適格者主義」の考え方を撤廃する方針を固めた。進学率が約97%に達する中、高校を「事実上すべての国民が学べる機関」ととらえ、学ぶ意欲があれば高校に入学できるよう都道府県教育委員会や各高校に徹底する方向。[時事通信社][1999-09-06-12:42]

東京都は「試験中に立ち歩くなど態度によほど問題がある場合を除き、学力試験の結果は低くても定員まで生徒をとるのが原則」と明言

http://www.asahi-net.or.jp/~PF4M-ATM/EDUCATION/EDUCATNEWS/199907-EDUCATION/990906koukouzennyu.html

この記事によると「 適格者主義を維持する立場。愛知、茨城、高知県なども、「三年間の高校教育に耐え得るかを十分踏まえて合格を判定している」としている 」とのことです。1999年の記事なので、現状はわかりませんが、いまだに足切り点を設けている県は多いです。

知恵袋などで「都立高校に定員割れで落ちた」の書き込みがある理由

1999年以前は定員割れでも不合格が出ていました。なので、以前の書き込みであれば「不合格」は正しいです。しかし、2000年以降に「定員割れで不合格」と記載がある場合は、他県であるか入試データに出ないレアケースである場合ということになります。入試データに出ないレアケースがあると考えるのは現実的ではないと思います。

確認した1つはマッチポンプでした。自分で「都立高校で定員割れ」について質問して、自分で「不合格が出る」と書き込んだもの。

他に考えられるのは、「問い合わせをしたとき」です。これが結構奇怪です。

教育委員会に「定員割れ・全入」について聞いた場合の返答は?

また聞きで申し訳ないのですが、「全入とは限らない」と返答されたとのこと。最終的には都立高校の校長判断で不合格が出るケースもあるので、「必ず全入と返事はできない」そう。

この「都立高校の校長判断」がどういう場合に発動されるのかは不明ですが、「名前もなく問題を解いていない」「教室内を歩き回り入試を妨害する」等のレベルではないかと。点数の足切りについても、ここ数年、定員割れで不合格になった人がいないので、検証することができません。

過去には「名前を書き忘れた」「1教科ほぼできなかった」という人も合格しています。

塾講師に「定員割れ・全入」について聞いた場合の返答は ?

実は、塾講師が一番答えがあいまいでした。だいたい、定員割れが出るのは、都立中高一貫の高校入りか、島部、工業や商業高校等です。大手塾に通わずに自宅学習で受験する人も多く塾はデータを持っていません。

「うちは定員割れの都立学校を受けることはレアだから分からない」

「以前に都立高校の受験者数と合格数を調べたときには、全入だった」

そんな答えを出してくれるところが誠実だと思います。塾によっては「塾にしか分からない情報がくる」とか「不合格もありますよ」とか言う方もいます。高齢の先生に多いようで、少し情報が古い(1999年以前)か、他県と混同しているか、だと思います。

中学校教師に「定員割れ・全入」について聞いた場合の返答は ?

ネット上には様々な声があるのですが、「全入だよ」と答える先生と「わからない」と答える先生がいるよう。

では、都立高校の定員割れは全入なの?安心していいの?

試験時間に遅刻せずに「出来る問題を解き」、「椅子に座り」、「5教科を解き」さえすれば、不合格は出ないと。

実際に「この5年は都立高校の1倍以下では不合格は出ていない」ので、もしかしたら、問題を解かずに寝てしまったり、態度が悪かったりした人も合格しているかもしれません。そのあたりはわかりません。

そもそも都立高校は、無謀な受験ができない

あまりないケースですが、偏差値60以上の学校で定員割れが起きたときに、偏差値40の子が合格できるのでしょうか。基本的には「合格」ですが、まず、その偏差値の子は願書を出すことを中学校に止められます、公立中学校では学校内で志望校判定を行い、適正な受験校を勧めてきます。

都立高校の全入は、まずは区立中学校の受験指導があってのこと。ただし、都立2次募集は学校側からの停められることはないので、偏差値40であっても日比谷高校の2次に応募することはできます。

都立高校において、倍率が1倍以下であれば、机に座って名前を書けば、「全入」。都立高校では欠席日数は見ないので不登校であっても合格、先生と相性が悪くて内申点が低くても合格です。

ここ数年、都立高校では定員割れで落ちている人がいないので、「もし定員割れで不合格になったら」、ネットニュースになるかも。

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